Eco/Comfort 省エネルギーへの思い

LED光源が主流となろうとしている今、私たちは考えます。より良い光源とは何か?と。
遠い宇宙から燃焼の光が地上に到達し、大気を通過、その光は変幻します。私たちはこの移ろう太陽の光から数々の恩恵と情感をえているのです。
恩恵と情感をそこなわず、省エネルギーを考えること、私たちはこれをeco/comfortと呼ぼうと思います。

  • 日の出前、濃紺色から空がだんだんに白みはじめ、赤赤とした太陽が顔を出すと空を駆け巡る光は、ゆっくりと光の色味が変わり始め、だんだんと黄色味が増し、明るさも増してきます。
    人は朝日を浴びて、一日の活力をおえます。次第に薄黄色味の光になり、白色に転じはじめ、真南に太陽が移動するときには青白色に。

  • 人の体も太陽の動きにあわせ、だんだんと動きも活動的になりだします。
    このように光と人の活動は古代からシンクロしており、いまのデジタル時代でも、そしてこれからもそれは変わりません。

  • 日が昇るのと反対に日が傾きはじめると、青白色からだんだんに白色、温白色に光の色味も逆戻り、日とも行動も緩やかにそして、落ち着きだす。日没は多くの人がめにするクライマックス。
    急速にオレンジの光から紫のシルエットの世界に、いわゆる黄昏時。古代であれば、ここで灯火が。
    燃焼の光です。
    エジソンもフィラメントを電気エネルギーで燃焼させる白熱電球を灯らせました。これ以降人工光源の進歩が始まります。

  • ここで私たちは、人口光源による光によって、闇夜を照らし、夜を過ごす時間を延ばすことができるようになりました。
    しかし、ここで体と光の進歩にギャップが生まれたのです。燃焼光源でライフサイクルを作り出してきたリズムは人の体には、刻み込まれたDNAとして残されました。

  • それは自然光の変化によってホルモンバランスを左右させる仕組みを身に付け覚醒と睡眠促進など24時間のライフサイクルを刻むきっかけを光に作用されるからだを作り上げてきました。
    夜の白色照明の下、長時間の生活では、1日の生活リズムを壊してしまいがちで、体温のバランスが悪くなったり、睡眠不足に陥り、ひいては認知症になったりしてしまいます。

  • 人の持って生まれた身体とその整理は古代から引き継がれた特質であり、現代技術がいかに進化しようと、身体の進化のスピードとは同じではなく、光と身体の関係は、かなり複雑であり、かつ密なのです。
    明るさの大小や位置によって情感はかわり光エネルギーの消費も大きく変わってゆきます。

  • 私たちは、光の恩恵を単に明るさのみで考えず、光の作用を考えて、照明を利用してゆくことが必要です。
    そのためにも、
    ・研ぎ澄まされた光源を生み出し、
    ・視覚作用を考えた器具構造を作り出し、
    ・情感をもつ光をだす器具をデザインする
    これら光の道具をつかって、単純な照度確保のための器具の効率化のみならず、私たちは視覚心理を念頭により快適な省エネルギーを考えてゆきたいと思います。

  • 視覚を通して、空間の広がりや高さ、熱感や触感など視覚的な光効果を変えることにより心理、生理作用の変化を考慮し、照明を調節し、整えること、それを私たちは「調光」と考えます。
    そしてその調光では、今やデジタル操作によって照度と光の色味(色温度)を変えるできるようになりました。

  • ここで私たちは、照明を利用する「場」の特性を分析し、自然光も交えたより良い光空間を考え、固定化されたセットされた空間ではなく、時間軸を交えた4次元的照明コントロールによって、人に寄り添い、より適切な光源を選択し、より快適な視環境をつくる工夫によって、eco comfortは実現されてゆきます。そしてより情緒的な「場」を作り上げたいと思っています。